1984年のアップル・マッキントッシュ・コンピューター発売時のコマーシャル。『ブレードランナー』のリドリー・スコットが監督。

イギリスの作家 ジョージ・オーウェルの1948年作の小説『1984」の世界がベースになったコマーシャル。

去年のアメリカ大統領予備選の頃に出現したオバマ支持者によるパロディ

マック25周年を記念してこのCMについて米CNET記者が語る(このCMの日本語字幕つきも)

1984年頃には、ジョージ・オーウェル『1984』が実際に関心を集めていて、イギリスでは映画化もされ、再発された小説も売れていた。

当時中学生だった自分も読んでみたが、何かひたすら暗い陰鬱な印象ばかりで未来を描いた小説としては面白みがないと思ったものだが、後からよくよく考えてみると、1948年に書かれた小説の世界が実際の1984年の中学生の現実とさほど違っていなかったからこそ退屈に感じたという面もあった。

小説で印象深かったのは物語中何度も出て来て、至る所に表示されている党の3つのスローガンが

  • 戦争は平和である(WAR IS PEACE)
  • 自由は屈従である(FREEDOM IS SLAVERY)
  • 無知は力である(IGNORANCE IS STRENGTH)
  • で、訳わかってないながら日本のテレビニュースの形式張った息苦しさみたいなものを連想し、現実社会に対するキツい皮肉だなと考えていた。

    一般大衆を洗脳してコントロールしようとする大きな力に対する反抗、というテーマはいまだに変わらず通じている普遍的なものだ。これをコンピューターの世界で実践し、具現化してきたのがマックで、いまもそのテーマを追求し続けているというところこそ、アップルの熱狂的な信者が存在する理由なのだろう。

    そして、84年当時にはすでにブレイクしていたヒップホップという音楽も同じ性質を持った音楽文化だったからこそ、よくわからないながらも魅力を感じないわけがなかったのだ。

    B.A.P. MIX MAY 2009 “1984″

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