AL-KHADIR = アル-ハディル = ヒドル

TWIGY / AL KHADIR

このアルバムが発売されてから10年が経つのに気がついて、「アル-ハディル」についてgoogleしてみた。

10年前とは違って、イスラームの教典クルアーンにアラーの使者として登場する聖人アル-ハディルまたはヒドルについて、さらにはイスラームとその文化についての日本語の情報は充実している。

今になってあらためてその存在について詳しくみて、この10年間のヒップホップシーンの変遷を合わせて考えると、とても示唆的な、深いアルバムタイトルだったなと感嘆。

ツイギーというアーティストについて、ヒップホップについてどれだけのリスナーが理解していたのか?

当時ハードコアだ、アンダーグラウンドだ、と粋がっていったヒップホップ・ヘッズ達は今はどうしている?

アンダーグラウンドで、ハードコアだ、ということは、それまでヒップホップに理解も関心も示そうとしなかった商業的なメジャー音楽産業に見切りを付けていたからこその「姿勢」の問題だった。見かけだけ、激しいビートでうるさく騒いでいるだけだったら誰だって真似できる。

それがちょっとインディーズで12”シングルが売れただけで、急にヒップホップにすり寄ってきた商業的音楽メディアやメジャーレコード会社がパクリで粗製乱造した似非ハードコア、似非アンダーグラウンドを名乗るコピーロボット達、さらにそこにすり寄る腰巾着までがデカイ顔していた98年の時点で自分はすでに日本のヒップホップには失望していた。

水が変わったとき(スーフィーの物語)

「昔々、モーセの師のハディルが、人間に警告を発した。やがて時が来ると、特別に貯蔵された水
以外はすべて干上がってしまい、その後は水の性質が変わって、人々を狂わせてしまうだろう、と。
ひとりの男だけがこの警告に耳を傾けた。その男は水を集め、安全な場所に貯蔵し、水の
性質が変わる日に備えた。

やがて、ハディルの予言していたその日がやって来た。小川は流れを止め、井戸は干上がり、

警告を聞いていた男はその光景を目にすると、隠れ家に行って貯蔵していた水を飲んだ。
そして、ふたたび滝が流れはじめたのを見て、男は街に戻っていったのであった。

人々は以前とはまったく違ったやり方で話したり、考えたりしていた。しかも彼らは、
ハディルの警告や、水が干上がったことを、まったく覚えていなかったのでる。男は
人々と話しているうちに、自分が気違いだと思われているのに気づいた。人々は彼に対して
哀れみや敵意しか示さず、その話をまともに聞こうとしなかった。
男ははじめ、新しい水をまったく飲もうとしなかった。隠れ家に行って、貯蔵していた
水を飲んでいたが、しだいにみんなと違ったやり方で暮らしたり、考えたり、行動することに
耐えられなくなり、ついにある日、あたらしい水を飲む決心をした。そして、新しい水を飲むと、
この男もほかの人間と同じになり、自分の貯えていた特別な水のことをすっかりわすれて
しまった。そして、仲間たちからは、狂気から奇跡的に回復した男と呼ばれたのであった。」

「スーフィーの物語」イドリス・シャー編著、美沢真之助訳 (平河出版社)より

http://homepage2.nifty.com/aozorakissa/words3.htm

聖クルアーン 章18. 洞窟 (アル・カハフ)

60. ムーサーがその従者にこう言った時を思え。「わたしは2つの海が会う所に行き着くまでは,何年かかっても,(旅を)止めないであろう。」

61. しかしかれらが,2つ(の海)の出会った地点に(辿?)り着いた時,かれらの魚(のこと)を忘れていたので,それは海に道をとって,すっと逃げ失せてしまった。

62. かれら両人が(そこを)過ぎ去った時,かれ(ム−サー)は従者に言った。「わたしたちの朝食を出しなさい。わたしたちは,この旅で本当に疲れ果てた。」

63. かれは(答えて)言った。「あなたは御分りでしょうか。わたしたちが岩の上で休んだ時,わたしはすっかりその魚(のこと)を忘れていました。これに就いて,(あなたに)告げることを忘れさせたのは,悪魔に違いありません。それは,海に道をとって逃げました。不思議なこともあるものです。」

64. かれ(ムーサー)は言った。「それこそは,わたしたちが探し求めていたものだ。」そこでかれらはもと来た道を引き返した。

65. それからかれは(岩のところに戻って来て),われの一人のしもベ(ヒドル)に会った。われは(あらかじめ)かれに,わが許から慈悲を施し,また直接に知識を授け教えておいたのである。

66. ムーサーはかれに,「あなたに師事させて下さい。あなたが授かっておられる正しい知識を,わたしに御教え下さい。」と言った。

67. かれは(答えて)言った。「あなたは,わたしと一緒には到底耐えられないであろう。

68. あなたの分らないことに関して,どうしてあなたは耐えられようか。」

69. かれ(ムーサー)は言った。「もしアッラーが御好みになられるなら,わたしがよく忍び,また(どんな)事にも,あなたに背かないことが分りましょう。」

70. かれは言った。「もしあなたがわたしに師事するのなら,わたしがあなたに(何かとりたてて)言うまでは,何事に就いても,わたしに尋ねてはならない。」

71. そこで2人が出発して,舟に乗り込むと,かれはそれに穴をあけた。そこでかれ(ムーサー)は言った。「あなたがそれに穴を開けるのは,人びとを溺れさすためですか。あなたは本当に嘆かわしいことをなさいました。」

72. かれは言った。「あなたは,わたしと一緒では耐えられないと,告げなかったか。」

73. かれ(ムーサー)は言った。「わたしが忘れたことを責めないで下さい。また事を,難しくして悩ませないで下さい。」

74. それから2人は歩き出して,一人の男の子に出会ったが,するとかれはこれを殺してしまった。かれ(ムーサー)は言った。「あなたは,人を殺した訳でもない,罪もない人を殺されたのか。本当にあなたは,(且つて聞いたこともない)惨いことをしたものです。」

75. かれは答えて言った。「あなたは,わたしと一緒には耐えられないと,告げなかったか。」

76. かれ(ムーサー)は言った。「今後わたしが,何かに就いてあなたに尋ねたならば,わたしを道連れにしないで下さい。(既に)あなたはわたしからの御許しの願いを,(凡て)御受け入れ下さいました。」

77. それから2人は旅を続けて,或る町の住民の所まで来た。そこの村人に食物を求めたが,かれらは2人を歓待することを拒否した。その時2人は,正に倒れんばかりの壁を見付けて,かれはそれを直してやった。かれ(ムーサー)は言った。「もし望んだならば,それに対してきっと報酬がとれたでしょう」

78. かれは言った。「これでわたしとあなたは御別れである。さて,あなたがよく耐えられなかったことに就いて説明してみよう。」

79. 「舟に就いていうと,それは海で働く或る貧乏人たちの所有であった。わたしがそれを役立たないようにしようとしたのは,かれらの背後に一人の王がいて,凡ての舟を強奪するためであった。

80. 男の子に就いていえば,かれの両親は信者であったが,わたしたちは,かれの反抗と不信心が,両親に累を及ぼすことを恐れたのである。

81. それでわたしたちは,主がかれよりも優れた性質の,純潔でもっと孝行な(息子)を,かれら両人のために授けるよう願ったのである。

82. あの壁は町の2人の幼ない孤児のもので,その下には,かれらに帰属する財宝が埋めてあり,父親は正しい人物であった。それで主は,かれらが成年に達してから,その財宝をかれら両人のために掘り出すことを望まれた。(これは)主からの御恵みである。わたしが勝手に行ったことではなかったのだ。これがあなたの耐えられなかったことの説明である。」

*われの一人のしもベ(ヒドル)= アル・ハディルのこと。

http://www.isuramu.net/kuruan/18.html

greenman
緑の男:ハディルについて。 – 緑の色

…..コーランに出て来る緑は、いつでも至福を象徴する色。

したたるような緑は、天上界の褥の色、恵みの色、慈悲の色。

ヒドルは、神のしもべのひとりとしてコーランに登場します。
かれは、ひとのかたちをとってムーサーの前に現われますが、
その働きは時に優しく時に厳しく、まさに「自然」そのもの。

緑の男・ヒドルが、ムーサーに教えたことのひとつが、
ひとは自然の一部であると言うこと。
それは、時に理不尽にひとの目に映るかも知れない。
それは、時に無慈悲にひとの目に映るかも知れない。

それでも、ひとがその一部である以上、
ひとはそれと切り離されては生きては行けない。

自然を、管理するのでもなく、
かと言って隷属するのでもなく、対立するのでもなく。
循環する流れのなかにあって、
ささやかであっても奉仕のきもちを持ち続けること。

緑を、こころに持つことで、
初めて「自分のための判断」ではない、
「普遍のための判断」が下せるようになります。
「普遍のための判断」に基づく行動は、
世界を無機質から有機質へと変化させます。

呼吸する、暖められた生命がそこにはあります。

http://www.levha.net/closet/greenman_00.html

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