20世紀のメディア王

SLY FOXの親分についてのリポート(Democracy Now JAPAN)

2007年8月、ルパート・マードック率いるニューズ・コープ社が、米国でもっとも信頼されてきた大手新聞の一つ、ウォールストリート・ジャーナル 紙を所有するダウジョーンズ社の買収に成功しました。この時点でニューズ・コープ社は世界中で176の新聞を所有したことになります。米国ではここ数年、 マードックのような“メディア王”による報道機関の占有が進んでいます。報道の公正さと質の低下を危惧するジャーナリストたちは、利益追求を優先させる企 業家によってメディアが売買される状況を深刻な危機であると声を上げています。

ルパート・マードックは、どんな新聞も一度買収すると、その編集方針に介入して、いわゆる「売れる」記事を満載したタブロイド紙にしてしまうといわ れています。以前はリベラルとして知られていたニューヨーク・ポスト紙も1976年にマードックが買収、今では右よりのゴシップ記事が満載されたタブロイ ド紙の代表格となっています。今回の買収劇で、マードックは伝統あるウォールストリート・ジャーナル紙の編集方針には介入しないという約束をしましたが、 記者たちはマードックを信用せず、この買収に強く反対しました。

いくつもの異なった視点を持つ独立した報道機関が共存することで、情報の受け手は、何が公正で正確な報道なのか自分で判断する自由を保持することが できます。しかし、報道の独立を守る団体フリープレスのクレイグ・アーロンによれば、米国人が毎日目や耳にする情報は、現在5つほどの企業によって牛耳ら れているといいます。マードックのような、新聞、ラジオ、テレビ、映画など世界中のあらゆる大手メディアを占有するごく少数の人間が、それらすべてのメ ディアが自身の政治的視点を反映した情報を流すよう操作し始めた時、私たちは非常に危険な状況に置かれているといえるのではないでしょうか。(石川麻矢 子)

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