B-Side Wins Again  第4章 アイデンティティクライシス 1.大企業の市場支配

暴動

…….さらに象徴的なことに、スライ&ザ・ファミリー・ストーンは大企業であるメジャーレコード会社から直接デビューして成功をおさめた最初の黒人アーティスト であった。ロックンロール以降、白人マーケットを中心に繁栄してきたメジャーレコード会社は黒人音楽から事実上撤退しており、黒人の音楽であるソウルは黒 人聴衆を顧客とする小規模のインディーズ・レーベルが扱っていた。しかし、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの白人中心のロック・マーケットでの大成功 と、大企業同士の合併劇によるレコード産業界の再編、競争の激化から、黒人音楽市場が新たなフロンティアとして脚光を浴び、主要な黒人音楽専門インディー ズレーベルであるアトランティックとスタックスをワーナー、パラマウントといったメディア大企業がそれぞれ吸収してしまう。

アトランティックやスタックスは白人経営者が所有する会社ではあったが、黒人のマーケットを第一に考え、黒人音楽を理解し、聴衆のニーズを的確に捉えそ れに応えてきた。ところが70年代の大手メジャーレコード会社の黒人音楽マーケットへ参画し、黒人音楽のビジネスが大きくなるのと同時に、それまでのイン ディーズ・レーベルと黒人聴衆のコミュニティとの密接なつながりは途絶えることになってしまったのである。

さらには大手メジャーレコード会社が中小のインディーズ・レーベルからアーティストやプロデューサー、経営陣までも引き抜いたことか ら、多くの黒人音楽専門のインディーズ・レーベルは廃業せざるをえない状況に追い込まれてしまい、その結果黒人音楽のマーケットは、白人マーケットを第一 とする大手メジャーレコード会社によって占有され、黒人音楽が大企業の単なる金儲けの手段の一つと化してしまうのである。

続きはこちらで:Minority-net : B-SIDE WINS AGAIN

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