H-Man 『不退転』発売!
新しいブログエントリーがすごいです。
まさしく叡智満! by Dr.X
H-ManというレゲエDJについては、「そうかがっかり」という曲で話題になったことや、たまにCSなどで放送されるフェスのライブ映像でみたことがあった程度で、はっきりと日本語で歌ってその言った内容で客を盛り上げることのできる、ランキン・タクシーのようなスタイルを持ったアーティストだな、というくらいの認識しか持っていなかった。
新作の”不退転”というタイトルをきいたときは、よく自民党の政治家が使う「不退転の決意で〜」なんていいながら利権にしがみついてるのを皮肉ってるのかと思ったら、もっと、この言葉の語源である仏教用語としての意味から来ているらしい。
タイトルは『不退転』、「不退転」って言葉、知ってます?「不退転の決意を申し述べる」なんて使いかたしますけど。
辞書によると、怠らず退くことなく仏道修行をする事、退歩しない事。既に得た功徳を失うことのない境地。どんな苦労や妨げにも負けないこと。志を高く保持して屈しない事。
このブログがまたすごくて、レゲエDJのブログというよりは仏道の修行僧のそれで、実際に仏教の教えを自ら実践して創作し、生活をしているのがよくわかるうえに、読者と仏教についての問答まで展開している。
仏教の真理を説くレゲエDJという存在はいまの日本では異質に感じられるけど、ボブ・マーリーだってラスタファリ思想を歌って世界に広めたわけだし、音楽が本来持っているメッセージを伝えるというパワーを至極まっとうに使っているだけのことで、むしろ一般のほうがレゲエを誤って認識しているのではないかというところまで考えさせられる。
このPVは字幕まで入って「仏道の真理を説くレゲエDJ」の威力がストレートに伝わってくる。
何故こんなにH-Manに共感してしまうかというと、ヒップホップの世界ではラキムがファイブ・パーセンターの教えをリリックにして、90年代初期のNYのヒップホップシーンに多くのフォロワーを生み出し、その時代のヒップホップの影響をもろに受けたこともあって、日本人が日本語でヒップホップのような音楽をやる上で、伝えられるべきものは何なのか、ということを考えていたことがあったからだ。
それがNYでのことだったのもあって、東洋思想全般について調べてみつけたのが、タオイズムであり、鈴木大拙やアラン・ワッツといった禅の世界についてはブルース・リーの映画と本を発見したことから学んだものだ。”Yin Yang”というタイトルのCDを出したのもそのためだ。
ただ、僕はMCではなくDJだったので、アルバムタイトルでほのめかすくらいの事しかできなかったのだが。









